やり方 / 最終更新 2026-10-01
測って、読み直して、次を決める
ゴルフの練習でやっている手順です。何をして、どうやって、何が分かったか。その順に残しています。題材が変わっても同じ形で使えるように組んであります。
たとえば、握りを比べた3日間
9月15日から17日まで、7番アイアンの握りを2種類で比べました。1回目は前の握り10球のあとに新しい握り10球、2回目は新しい握りが先。握りを入れ替えても、どちらの日も、あとに打ったほうがキャリーの中央値で長く出ています(9.5yd と 7.9yd)。
3回目は並びを前後対称(新5→前5→前5→新5)にしました。握りで分けた差は 1.8yd、打った順番で分けた差は 4.1yd。握りの差より、前半と後半の差のほうが大きかったことになります(Day 20)。1回目だけを見て「新しい握りで 9.5yd 伸びた」と書いていた Day 18 の記事には、2026-09-26 付けで後日の結果を追記しています。
このページの手順は、こういう読み違いをあとから見つけられるようにするためのものです。効かなかったところは、ここに追記します。
ひとまわりの形
1. 測る — 全部残す
打った球は全部残します。集計から外す球があっても消さずに、外した理由を付けて残します。
- 外す条件は、測る前に決めて宣言する。あとから「これは無かったことに」をやらない
- 機械の設定と実際が食い違うことがある。表示された値と実際の値を別々に持つ(ゴルフでは表示クラブと実クラブ)
- 分類できないものは集計から外し、理由を記録に残す。推測で分類し直さない
いま 3585球。うち集計対象 2738球。外した847球も残っています。
2. 束ねる — 中身ではなく役割で
ほかの題材に持っていくなら、ここが要になると考えています。
練習の組み方は変わります。実際、4回目で変わりました。同じ距離を続けて打つ形から、狙う距離を1球ずつ変える形へ。そのたびに区分の名前が増えると、週をまたいだ集計ができなくなります。
そこで、区分の名前の上に「役割」を1段置いています。7つで固定して、増やしません。
| 役割 | 意味 | 集計 |
|---|---|---|
| 狙い打ち | 狙いを決めて、それに寄せる | 入れる |
| フル | 目一杯やって、その散らばりを見る | 入れる |
| 本番前 | 本番直前の1本ずつ | 入れる |
| 準備 | 始める前の慣らし | 外す |
| 打点確認 | 当たりの確認 | 外す |
| 予定外 | 予定の外でやったぶん | 分けて記録し、合否には入れない |
| 除外 | 計測エラーなど | 外す |
この7つは、ゴルフでしか使わない言葉を避けて、ラップやランにも当てはめられるように組んであります。区分の名前は題材ごとに増えてよく、役割だけが変わらない形です。ほかの題材で効くかどうかは、まだ試していません。データ のファイルには英語の名前(target・full など)で入っています。
3. 読み直す — 案は2〜3、決めるのは本人
AI に案を1つだけ出させることはしません。1案だと、採否ではなく承認になります。2〜3案あって初めて「選んだ」と言えます。
頼むことは3つです。次の回に狙うところを、2〜3案とそれぞれの根拠つきで。実測を集計し直して、自分の結論と食い違うところを(外れ値を1つ抜くと結論が変わる箇所も)。次の合格ラインの候補を、いまの項目のどれを外すかまで。
順番は、集計し直し、改善点、次のプラン。プランを先に作ると、そのプランに合う合格ラインを後から書くことになるからです。
自分の案に甘くならないための担保は、合格ラインとその根拠を打つ前に文章で決めておくことです。週ごとのまとめは、公開する前に別の AI にも数字と書き方を見てもらっています。
何を訊いたかは書きます。訊いた文そのものは載せません。
- 変えた・2026-09-14
- 以前はここに「プランを作るのと、結果を採点するのを、別のモデルにしています。作った側が採点すると、自分の案に甘くなるので。性能の比較をしているのではありません。」と書いていました。9月14日から、プランも Claude が作っています。担保は、AI を分けることから、合格ラインとその根拠を打つ前に文章で決めておくことに置き換えました。このページへの反映は 2026-10-01 です。
4. 決める — 打つ前に決めて、打ったあとは動かさない
- 合格ラインは、その回のプランで打つ前に宣言する。判定は、そのとき宣言していた線で行う
- 打ったあとに線を動かさない。届かなかったことは、届かなかったまま記録する
- 線を変えるときは次の回から。変更前・変更後・理由を残し、消さない
- 回の途中で変えてよいのは、線ではなく、やることの中身だけ
- 改めた・2026-09-10
- 以前は、この節の見出しを「4. 決める — 期間の頭で決めて、途中で動かさない」として、次の4つを書いていました。「判定は、そのとき宣言していた基準で行う。改訂が効くのは次の期間から」「動かしたら、変更前・変更後・理由を残す。消さない」「動かさなかった期間は『動かしていません』と書く。動かさなかったことも記録」「期間の中で変えてよいのは、基準ではなくやることの中身だけ」。上の図にも「次の週の合格ラインになる」と書き、説明は「5段階が一周して、最後の『書く』が次の週の合格ラインになります。止まるところがないので、続けているかぎり基準が更新されます。」でした。Day 10 から回ごとのプランで線を宣言するようになり、週にも線を置くと同じものを二重に測ることになるので、9月10日に週の線をやめています(ゴルフ の「合格ラインを動かした履歴」)。このページへの反映は 2026-10-01 です。
5. 書く — 記録と分析を分ける
1回ぶんの記録には、何をやったか、何が起きたか、次にどこを変えるかを書きます。1回では球が少ないので、「改善した」「悪化した」とは書きません。
週ごとのまとめには、何回かを並べて初めて見える傾向と、線を動かしたことを書きます。その回限りの出来事は、まとめには持ち込みません。
- 改めた・2026-10-01
- 以前はここに「記録と分析の分担」の表を置いていました。「書く:何をやったか/何が起きたか/次にどこを変えるか(1回ぶん)、傾向/判断/基準を動かしたこと(まとめ)」「書かない:改善・悪化の断定(1回ぶん)、その回限りの出来事(まとめ)」「合格ライン:照合するだけ(1回ぶん)、決める(まとめ)」「AI:出てこない(1回ぶん)、毎回出す(まとめ)」。合格ラインは回ごとに決める形に、AI のことは判断に関わったときに書く形に改めています。
数字を出すときの決まり
- ばらつきを出すときは、必ず件数を併記する。n=5 と n=20 では意味が違う
- 件数が少ないうちに「改善」「悪化」と書かない
- 外れ値を抜いた数字も併記する。抜いたものは消さない
- 標準偏差の式を混ぜない(母標準偏差でそろえる)
- ベスト単独を出さない。中央値・最小・最大を並べる
- 訂正は削除せず、日付をつけて追記する
題材が変わると、何が変わるか
変わるのは、測る対象と、まとめる単位だけです。手順は変わりません。
| ゴルフ | モータースポーツ | 雪の上 | |
|---|---|---|---|
| 1回の単位 | 1球 | 1周 | 1本 |
| まとめる単位 | 1週間 | 1走行日 | 1日 |
| 主な数字 | キャリー距離 | ラップタイム | — |
| 狙いとの差 | 狙った距離との差 | 目標ラップとの差 | — |
| 役割の7つ | そのまま使う | ||
| AI に頼む3つ | そのまま使う | ||
まだ試していないこと
ここまではゴルフだけで作った手順です。別の題材で効くかどうかは、まだ分かりません。次はモータースポーツで、初回の走行からこの手順を使うつもりです。
- まとめる単位が「週」から「1走行日」に変わったときに、何が崩れるか
- ゴルフには無い数字(続けてやったときの落ち方)を、この形に載せられるか
効かなかったら、効かなかったとここに書きます。
出典 ゴルフの実測。測ったデータは データ に。3585球、うち集計対象2738球
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